- 2018.06.08 -
3Dカラーとは髪を立体的に見せるために、髪全体にカラーを入れることにプラスして、別に明るめの色や暗めの色を筋状に入れるカラーリングの事です。
ハイライトとローライトを組み合わせて立体的に見せているのです。
これによって髪全体が同じ色でマットな感じではなく、立体感や軽さを演出できるのです。
昔から立体的に見せる手法として人気があったのですが、今では3Dカラーというネーミングになって大人気です。
海外の人気モデルや女優たちがおしゃれな3Dカラーのヘアスタイルにしていることで、注目を浴びています。
日本人の黒髪の良さはもちろんあるのですが、このようなヘアカラーを取り入れて外国人モデル風にもなれるのは良いですよね。
見るからにオシャレでハイセンスですが、3Dカラーのメリットはそれだけではありません。
ハイライトカラーを明るめの色にすることで、白髪との一体感が出るため、白髪が目立たなくなります。
ハイライトの髪の量を少なめにして何か所も入れる方法や、量を多めにして何か所かにまとめる方法があり、白髪の位置によってどちらが良いか決めましょう。
全体的に散らばっている場合は、太めのハイライトと細めのハイライトを組み合わせることによって、全く白髪だと気づかれなくなる効果も期待できます。
なお、ハイライトだけをあまり明るくすると、元の髪の毛との差が出過ぎてしまってオシャレというより「無理してる感」が出やすくなりますので、年齢に応じた色にすることも大切です。
黒は収縮色、白は膨張色です。
黒い服と白い服で体型が違って見えるように、色が明るく白っぽくなるほど広がり感が生まれます。
全体的に明るめの色で染めるという手もありますが、一部だけハイライトとローライトを入れたほうが動きが出て、目の錯覚で広がり感が出ますし、オシャレ感もアップします。
全体を染めてしまう本来の3Dカラーではなく、一部だけハイライトとローライトを入れる方法にすることで、髪のダメージを減らすことができます。
ただし髪の色を明るく染めるということは、それだけ過酸化水素(ブリーチ剤)で長めにブリーチするため、3Dカラーをした部分の髪が傷みやすくなります。
過酸化水素はタンパク質を溶かす作用があるため、髪の中にあるケラチンタンパク質が変質し、枝毛や切れ毛の原因となります。
ハイライトを明るくすればするほどダメージがひどくなってしまうので、ほどほどの色に抑えるようにしましょう。
白髪染めやヘアカラーは、どうしても髪を傷めてしまいます。
ブリーチ剤の作用のほか、アルカリ剤でキューティクルを開くので髪の中の水分やタンパク質が蒸発したり逃げたりしてしまうため、髪がどんどんパサパサになり、まとまりにくくなってしまうのです。
しかし全体染めをしない3Dカラーにすれば、白髪が目立たなくなるので染める回数が減りますから、傷みを食い止めることが可能になります。
それに白髪染めは結構時間と手間がかかりますから、回数が減るのはとても助かりますね。
全体を明るく染めるのは勇気が要りますし、やってみて似合わなかった時は悲劇です。
また、白髪染めを使用している場合は色に限りがあり、もっと髪で楽しみたい人にとっては不満ですよね。
しかし、3Dカラーなら様々な色を楽しむことができます。
ハイライトを入れた部分はどうしても傷みやすくなりますが、表面ではなく中の方なら傷みが目立ちませんから、ちょっと奇抜な色でも入れられます。
こういった染め方を「インナーカラー」といい、最近人気が出ています。
さらに外側の白髪が目立つ部分に3Dカラーを少し入れると、さりげないお洒落を楽しみながら白髪を目立たなくさせることができますよ。
また一度入れたハイライトが脱色してきたら、別の色を入れることで違ったイメージになりますから、長い間楽しむことができます。
3Dカラーは髪質や髪型を選びません。
これまで無難な髪型を選んでいた人も、スタイルを変えずにオシャレ度をアップできますし、髪が真っ黒な人、多い人も少し3Dカラーを入れるだけで見違えるように軽さが出ます。
逆に髪が明るく少ない人は、黒っぽいカラーを少し入れることで落ち着きや重みが出ます。
またインナーカラーを加えると、少し髪型を変えただけで色の出方が変化するので、色々な表情を楽しむことができ、おしゃれ上級者に見えるのも良いところです。
良いことばかりのように見える3Dカラーですが、カラーリングの一種ですからデメリットもあります。
3Dカラーのうち、ローライトは暗い色を入れるのでそれほどでもないのですが、ハイライトのほうは強めのブリーチ剤で元の髪色を漂白して染めるので、その部分がどうしても傷みやすくなってしまいます。
インナーカラーは内側を染めるのでそれほど目立ちませんが、髪の表面の傷みは目につきやすいですし、内側に比べて紫外線や空気の乾燥などの影響を受けやすいため、ますます傷んでしまう可能性があります。
一つの策として、ブリーチの後はヘアカラーではなくヘアマニキュアを使用するという手があります。
ヘアマニキュアは髪をコーティングするだけなので、ヘアカラーほどには髪を傷めません。
しかし、その場合はブリーチとヘアマニキュアの二段階になるため、時間も金額もかかってしまうかもしれません。
また、髪が長くなるほど傷みが目立つので、思い切ってショートカットにするという方法もあります。
最近は自宅で3Dカラーを試す人もいるようです。
しかし、家族に塗ってもらうなら良いですが、自分でするのはお勧めしません。
一番の問題は、後頭部の部分がうまくできないということです。
手探りでやると他の部分にまで色が入ってしまい、きれいな筋にならないのでとてもおかしく見えてしまいかねません。
後頭部は3Dカラーにせず、頭頂部や顔の回りだけというのでしたら、テクニックが必要な根元は染めず、毛先のほうだけにすればできないことはないでしょう。
しかし、染めた髪をアルミホイルで包む作業も行なわなくてはいけませんから、やはりかなり大変にはなります。
またもう一つの問題として、どこを3Dカラーにするか判断が非常に難しいという点があります。
やみくもに入れるとうまく白髪が隠れなかったり、やり過ぎて妙に派手な感じになってしまったりします。
さらに、市販のヘアカラー剤は美容院のものより薬剤が強いので、非常に傷みます。
自分でやる時は、できるだけ分量も範囲も少なめにするようにしてください。
多すぎて美容院でお直しということになると、さらに髪が傷んでしまいます。
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